シメオン・ドニ・ポアソン(Siméon Denis Poisson、1781年6月21日 - 1840年) †フランスの数学者、地理学者、物理学者。 父の意向で医学を志したが、不器用であることや医学に関心を持たなかったことから数学へ転向。 ラグランジュ、ラプラスらに代数学などを学ぶ。1802年にフーリエの後任としてエコール・ポリテクニーク教授に就任し、1806年まで在籍。 ポアソン分布とは †ポアソン分布は、滅多に起こり得ない希少な事象の発生数の確率分布であることから、少数の法則と呼ばれている。
2項分布の極限分布:ポアソンの定理 †二項分布において,生起確率 p が極めて小さい場合がある。このとき,n が十分に大きくても n p は有限なものとなる。そこで,n p = λ とおき,n → ∞,p → 0 としたとき,二項分布のの確率関数 f ( x ) を,λ と x を用いて表すとポアソン分布に収斂する。(ポアソンの定理) 例題:交通事故 †「自動車事故による死亡が 1 年間に 1 万人であるとする。日本の人口を 11,600 万人,ある都市の人口を 100 万人としたとき,その都市で自動車事故による死亡が一件もないという日が起こる確率を求めよ。」
例題 †
到着確率 †時刻0から時刻tの間に訪問者がx人である確率P(x)は次式に従う。 P(x) = {(λt)^x/x!}・e^-λt 平均 E(X) = λt 分散 E(X2) = λt この確率分布をポアソン分布という。 参考 † |