ネイピア数:オイラー数 †
dy/dx=y を満たすとき a = e であることや、1/x の積分として定義された自然対数の底でもあることを示した。従って一般には自然対数の底と呼ばれることが多い。 e = exp(1) の素朴な求め方 †
右辺は、ヤコブ・ベルヌーイによって、利子の複利計算との関連で言及されたものである。オイラーは、導関数がもとの関数と等しい指数関数の底が、上の等式の右辺によって求まることを示した。
オイラー法とは:Euler's Method †微分方程式の数値積分計算法
1.あるxでの傾き(dy/dx)を求める。これは、axyにその時点でのx, yを代入して計算するだけ。 2.ある一定の幅でxを増やし1に戻る。
1階常微分方程式と初期値x0,y0(=Y0)が与えられた場合に、x(n)=x(n-1)+h対するy(n)の近似値Y(n)は、以下のようにあらわされる。(ここでhは、0<hで小さい数である。) Y(n) = Y(n − 1) + hf(x(n − 1),Y(n − 1)) (n=1,2,3,...) オイラー公式:世界で最も美しい公式 †
と表せます。これにx=iθ(iは虚数単位)を代入すると、途中は飛ばしますが、 オイラーの定理 e^(iθ)=cosθ+i・sinθ が導かれます。さらにこれにθ=πを代入すると、e^(iπ)=-1となります。 変形するとオイラー公式が得られます e^(iπ)+1=0
オイラーの定理;導出 †歴史的にはオイラーはド・モアブルの定理を使って証明したようです。 ド・モアブルの定理から (cosθ+isinθ)^n = cos(nθ)+isin(nθ) (cosθ-isinθ)^n = cos(nθ)-isin(nθ) なので、 cos(nθ)=[(cosθ+isinθ)^n+(cosθ-isinθ)^n ]/2 となります。θ=x/n としnを非常に大きな数とすると、 cosθ=cos(x/n)=cos0=1,sinθ=sin(x/n)=x/n となるので、 cosx=cos(nθ) =[(cosθ+isinθ)^n+(cosθ-isinθ)^n ]/2 =[(1+ix/n)^n+(1-ix/n)]/2 と変形できます。 nは非常に大きいという特徴を使うとネイピア数eは定義から、 e^x=(1+x/n)^n なので,xをix、-ixに置き換えて先ほどの式に代入すると、 cosx=[e^(iθ)+e^(-iθ)]/2 を示せる。同様に計算すると、 sinx=[e^(iθ)-e^(-iθ)]/2i なので、 cosx+isinx=[e^(iθ)+e^(-iθ)]/2+i[e^(iθ)-e^(-iθ)]/2i=e^(iθ) で、導けました。 |