裁定価格理論:Arbitrage Pricing Theory †前提: 無裁定条件(資金0、リスク0ならリターンも0) 投資家はAPTの前提のファクターモデルについて同じ期待を持つ 市場の完全性 マルチファクターモデル †確率変数であるリターンは、期待リターンと、銘柄間に共通なファクターFjおよびそれに係る銘柄ごとの係数bij(Factor Sensitivity)を足しあわせたもの、およびノイズ項から成り立つものとする。ファクターおよびノイズの期待値は0である。
ファクターに対するエクスポージャーを無くしたことにより、このポートフォリオにはリスクが存在しない。ゆえに、前提の無裁定条件より w’r = 0 この時w’r = w’E(rp) であるから w’E(rp) = 0 あるいは、 Aw = 0 但しA = ( u B E(rp) )’ これでw がtrivialでない解を持つためには E(rp) = λ0u + Bλ または E(ri)=λ0+bi1λ1+bi2λ2+・・・・+bimλm APTモデルではCAPMと異なりファクターを特定していない CAPMとの違い †不要となる前提 投資家はリスク回避型で期待効用を最大化 投資家はリターンの平均、分散をベースにポートフォリオを選択 投資家はすべて単一期間の投資を行なう リスクフリーレートで貸し借りが制約なく行なえる 有名な事例 †参考 †1.Stephen A. Ross “The Arbitrage Theory of Capital Asset Pricing”、1976 |