桃の節句

原産地は中国の西北部です。
漢代(紀元前206年~220年)では長安という名で呼ばれ、シルクロードの起点にもなっています。
少なくとも春秋・戦国時代(紀元前770年~紀元前221年)から桃が食べられていることが分かっています。
孔子(紀元前552年~紀元前479年)が著した「詩経」の中で、桃のことが述べられている

詩経『桃夭』
嫁ぐ若い女性の美しさを桃のみずみずしさの例えている


桃之夭夭
灼灼其華
之子于帰
宜其室家

桃之夭夭
有蕡其実
之子于帰
宜其家室

桃之夭夭
其葉蓁蓁
之子于帰
宜其家人

書き下し文
桃の夭夭(ようよう)たる
灼灼たる其の華
之の子于(ゆ)き帰(とつ)ぐ
其の室家に宜しからん

桃の夭夭たる
蕡たる有り其の実
之の子于き帰ぐ
其の家室に宜しからん

桃の夭夭たる
其の葉蓁蓁(しんしん)たり
之の子于き帰ぐ
其の家人に宜しからん

呪力を持つ桃を詩に詠いこむことによって結婚を寿いでいる。

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